1854
1854
当時すでにダイヤモンド業界で名高い職人であったジョセフ・アイザック・アッシャーが、自身の息子アイザック・ジョセフ・アッシャーから名づけたI.Jアッシャー・ダイヤモンド・カンパニーを設立。アイザック・ジョセフ・アッシャーはダイヤモンド業界に入り、自身のノウハウをジョセフとアブラハムの2人の息子に伝えた。彼らはのちに20世紀における最も実力のあるダイヤモンドの専門家となり、設立された会社はアッシャー・ダイヤモンド・カンパニーとして知られている。
1902
1902
カリナン・ダイヤモンドのカットに成功した世界最高峰のダイヤモンド・カッター、3代目ジョセフ・アッシャーが1902年に開発した、58面体の「アッシャー・カット」。革新的な8角形のフォルムは一世を風靡し、模範的なスクエアカットと称された。当初はオリジナルカットとして特許を所有していたが、ダイヤモンド業界の発展のために更新しなかったため、世界の名門ジュエラーの間に広く流通した。
1903
1903
1893年6月30日、「エクセルシオー」は、ヤハースフォンテイン鉱山の鉱員により、トラックに荷積みをしている際、発見された。「エクセルシオー」のニュースは発見後すぐに世界中に広がり、世界最高峰のダイヤモンド・カッターとして名声を得ていた、アブラハムとジョセフ・アッシャー兄弟が「エクセルシオー」をカットする役割を担った。995.2ctの「エクセルシオー」は当時、世界で発見された最も大きなダイヤモンド原石であるため、格段に神経を使わなければならなかった。この原石は内部に気泡や亀裂などがあり、1つの石に磨き上げることができなかったため、13ctから68ctまで重さの異なる10個のダイヤモンドにカットされ、不特定の購入者に販売された。
1908
1908
2月のある寒い日、3代目ジョセフ・アッシャーが世界最大のダイヤモンド原石を割る瞬間を目にするため、著名人たちが集まった。しかし、その瞬間に割れたのはダイヤモンドではなく刃のほうだった。数週間後、ジョセフ・アッシャーはより、強固な刃を用いて作業を再開したが、その部屋には公証人以外すべての人の立ち入りを禁じた。のちに語られている都市伝説では、ジョセフ・アッシャーは「カリナン」を割った後、精神的な打撃によって倒れたとされているが、実際には成果物を検証して隣の部屋に走っていき、安堵の歓声をあげシャンパンを開けたと言われている。この後、カリナンは研磨され、大英帝国のクラウンジュエルとして飾られるにふさわしい出来映えとなった。
1980
1980
オランダ王室のユリアナ女王より、アッシャー家とアッシャー社両方の、1世紀以上にわたるダイヤモンド業界を牽引する功績が認められ、アッシャー社に「ロイヤル」の称号が授与される。この誉れ高い称号を授かったアッシャー社は、社名をロイヤル・アッシャー社とした。
2000
2000
1999年、5代目エドワード・アッシャーとジュープ・アッシャーは、初代「アッシャー・カット」の改良の可能性を探るべく、研究を始めた。彼らは、代々継承するダイヤモンドの輝きへの情熱をもって、研究に没頭した。「アッシャー・カット」の開発から約100年の時を経て、2000年、74面体からなる「ロイヤル・アッシャー・カット」の開発に成功。ステップカット特有の直線のラインから放たれる、精緻な光と高い透明感、そしてシンメトリーの美しさが特徴である「ロイヤル・アッシャー・カット」は、2000年に取得した国際特許により、ロイヤル・アッシャー社だけが生み出すことを認められている。
2011
2011
2011年2月、ロイヤル・アッシャー社は再び類まれな特権である「ロイヤル」の称号をオランダ王室のベアトリクス女王より授けられる。
2014
2014
2014年に創業160周年を迎えたロイヤル・アッシャー社は、「ROYAL ASSCHER」ブランドを強化する世界戦略の一環として、日本国内及びアジアでのビジネス拡大を目指し、株式会社ロイヤル・アッシャー・オブ・ジャパンを日本に設立した。
2015
2015
2013年、74面からなる理想的なラウンドブリリアントカットの研究を始めた5代目エドワード・アッシャーと6代目マイク・アッシャー親子は、2015年、伝統的な58面体のラウンドブリリアントカットのクラウン側に8面、パビリオン側に8面、計16面のファセットを新たに加え、ブランドのレジェンドを象徴する「カリナンⅠ世」「カリナンⅡ世」と同数の74面体からなる「ロイヤル・アッシャー・ブリリアントカット」の開発に成功、同年国際特許を取得。ロイヤル・アッシャーの特徴である、白い光の「ブリリアンス」に、きらきらと輝く「煌めき」が融合することで、伝統的でありながら、革新的な「深遠で強い輝き」を実現。
2016
2016
5代目エドワード・アッシャーと6代目マイク・アッシャー親子は、英国王室の至宝であるブローチ、「グラニーズ・チップス」に採用されたクッションカット、「カリナンⅣ世(63.6ct)」より着想を得た、74面体の「ロイヤル・アッシャー・クッションカット」を開発し、同年国際特許を取得。「ロイヤル・アッシャー・クッションカット」は、ブリリアントカット特有の強い輝きを生み出すとともに、スクエアフォルムでありながら、四隅を丸くカットしたことで、柔らかく優美な印象を与える。
2017
2017
11月25日、ロイヤル・アッシャーブランドの旗艦店として、銀座4丁目中央通り沿いに銀座本店をオープン。ベージュカラーを基調に、ブランドカラーであるロイヤルブルーを採り入れた新たな店舗デザインを導入。落ち着いてジュエリーが楽しめるよう、ダイヤモンド・カッターであるロイヤル・アッシャーのブランドストーリーを体験できる空間を設けた。
5代目エドワード・アッシャーと6代目マイク・アッシャー親子は、58面体の一般的なオーバルカットに、クラウン側に8面、パビリオン側に8面、計16面を加え、74面体からなる「ロイヤル・アッシャー・オーバルカット」を開発し、翌年国際特許を取得。光の反射が最も得られ、理想的な輝きを導き出す、縦横の比率を1:1.4±と規定することで、歩留まりを最大限に確保しつつ、見た目のフォルムの美しさに加え、安定した美しい輝きを実現した。
2021
2021
ロイヤル・アッシャー社が、国際特許を取得している4種のオリジナルカットダイヤモンドを用いた、ブランドを代表するジュエリーコレクションを発表。すでに日本で展開しているスクエアフォルムの「ロイヤル・アッシャー・カット」、ラウンドブリリアントカットを進化させた「ロイヤル・アッシャー・ブリリアントカット」に、新たに「ロイヤル・アッシャー・クッションカット」と「ロイヤル・アッシャー・オーバルカット」を加え、全4種のリングで構成された同コレクションは、創業以来、受け継がれてきた「ダイヤモンドを最も美しく輝かせたい」というアッシャーファミリーの情熱を体現している。
ロイヤル・アッシャーについて